こんにちは、LAMUDA代表の横山です。
前回は「筋膜」とはどういうものなのかについて説明しました。 https://lamuda.co/contents/column/20170802
今回はその「筋膜」に異常がでるとどうなってしまうのか。
いつも通り長く難しい説明になりますが、興味がある方はぜひ。
悪い姿勢や偏った動作を続けていると、体の一部に不必要な負担が加わり、姿勢も非対称になって、筋膜が自由に動けなくなります。
そうなると、筋膜がよじれてしまい、筋外膜のコラーゲンとエラスチンが一部分に寄り集まってしまい、コラーゲンとエラスチンを包み込んでいるサラサラの水溶液(基質)が、ゼラチンのように粘っこくなり、コラーゲンとエラスチンが自由に動けなくなります。
専門的には、筋膜の高密度化、基質のゲル化、ヒアルロン酸の凝集化と言います。
ある筋肉を包む筋外膜に問題が生じると、その上を渡る深筋膜を介して、そのよじれは関節を超えて他の筋肉にまでどんどん波及してしまいます。
筋膜に問題が生じた人は、関節周囲にも痛みを感じます。
なぜ関節周囲に感じるかというと、筋外膜・筋周膜・筋内膜のコラーゲン繊維が、平行に並ぶように形を変え、そして腱になるからです。
筋膜の緊張が腱を引っ張ることになり、この腱が関節の関節包という袋を引っ張ることとなり、この関節包の痛み受容器が痛みを感じることになります。
あなたの関節の痛みの原因は関節ではなく、筋膜にあるかもしれないということです!
筋膜に機能異常が生じると、その異常を他の部分でかばおうとして代償が生じます。
つまり深筋膜を介して、広い範囲へと筋膜異常が波及してしまうのです。
その結果、筋膜痛、筋出力の低下、柔軟性の低下、運動パフォーマンスの低下、日常生活活動の低下などが起きます。
筋膜がねじれると、筋や血管、神経までもが影響を受けることすらあります。
筋膜リリースは、この筋膜のねじれやよじれを解消するために、とても有効な方法です!
次回はこの「筋膜リリース」って何?にお答えします。
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