なぜ、砂糖は太るのか?(後編)

2018/01/24

こんにちは、横山です。

 

年末年始も終わり、2018年が無事始まりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

 

前回記事にしたように年末年始の間、砂糖や果糖ブドウ糖液糖は少しでも避けられたでしょうか?

前回の記事【なぜ、砂糖は太るのか?(前編)】↓

lamuda.co/column/20171227

 

今回は砂糖、特に果糖をとると太るメカニズムを説明します!

 

いつも以上に難しい言葉が出てくるので興味ある人だけお読みください。

 

 

 

 

エネルギーを生み出す解糖系において、ブドウ糖(グルコース)は「グルコース6リン酸」になります。

そして次に「フルクトース6リン酸」、そして「フルクトース1,6ビスリン酸」になります。

ここまでの反応においては全て酵素を必要とします。

 

この時、体内に十分なATP(体を動かしたりするのに必要なエネルギー源)があると、それ以上エネルギーを作らないように酵素の働きが悪くなり、解糖系がストップします。

このような働きを「ネガティブフィードバック」と言います。

 

一方、果糖に関しては、肝臓に入ると(果糖はGLUT5という肝臓にしかないトランスポーターによってしか吸収されないため、まずは必ず肝臓に行きます。)、「フルクトース1リン酸」→「フルクトース1,6ビスリン酸」となっていきなり解糖系に入ります。

つまりグルコース(ブドウ糖)はここまで来るのに酵素による調節を受けますが、果糖は酵素による調節を受けないのです。

 

そのため果糖の解糖系による代謝は歯止めが利かず、全てアセチルCoAになり、余ったアセチルCoAが中性脂肪を増やすということになり肥満につながります。

 

このように果糖はいったん吸収されると、グルコースよりもはるかに早く代謝されます。

しかも肝臓での代謝が主なので、筋グリコーゲンも増やしません。

 

さらに果糖は脂肪酸合成に関わる酵素の活性を高めることもわかっています。

特に肝臓での働きが強いため、脂肪肝にもなりやすくなるわけです。

 

ですので、果物ばっかり食べたり、ジュースばっかり飲んだり、甘いものばっかり食べたりすることは確実に肥満につながり、その他の病気へもつながります。

 

今日から、果糖、砂糖の摂取は控えめにしてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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