亜麻仁油では痩せない

2020/10/21

こんにちは。落合です。

今回は「オメガ３」という魔法の言葉の真実に迫ろうと思います。

「オメガ３を摂りましょう！」

「オメガ３は健康にいいです！」

などの宣伝文句をよく見かけます。
ただ、その理由を正確に伝えているメディアはあまり無いように感じますので今回は取り上げます。

「体脂肪を減らしたい」
このニーズが最も多いと思いますので、そこにフォーカスします。

ずばり、EPAとDHAを摂ります。

体脂肪は３種類に分けられます。

・脂肪を貯めこむ白色細胞
・脂肪を分解して熱にする褐色細胞
・加齢により減少＆機能低下する、褐色細胞と同じ働きのベージュ細胞

ベージュ細胞を活性化させるのがEPAとDHAです。

その他の効能として、中性脂肪値の低下があります。

青魚を食べると効果的と言われるのは、このEPAとDHAを直接、それも多い量を摂取できるからです。

では魚を食べないで亜麻仁油・荏胡麻油・カメリナオイル・クルミなどを摂ればOKかというとそれは間違いです。

これらから摂れるのはαリノレン酸というもので、EPAとDHAはこれらの食材には全く入っていません。

少し「複雑！」と感じる人がいるかもしれませんが怯まず書きます。

αリノレン酸が体内でEPAに変換され、更にEPAがDHAに変換されます。
ところがこの変換率がかなり低く、摂取したαリノレン酸の１０％程度しかEPA・DHAに変換されません。
（年齢差・性差あり）

魚を食べない（魚油を摂らない）人が、仮に亜麻仁油・荏胡麻油・カメリナオイル・クルミなども摂らずに、EPAとDHAをサプリメントで摂ればそれでいいかというと、実はそれもダメで、αリノレン酸という必須脂肪酸の摂取量が不足すると、カラダに異変が生じます。皮膚の乾燥、アトピー性皮膚炎、アレルギー性疾患などのリスクが上がります。

結論。

「亜麻仁油や荏胡麻油を摂れば痩せる（体脂肪が減る）」という情報はかなり黒に近いグレーな詐欺的ということです。

今回は体脂肪減少とオメガ３の関係について絞った内容でした。

オメガ３については次回も書きます（たぶん）。